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上池袋のメディウム
公共建築でなくとも建築に公共性をもたせることは、建築を社会と接続させる方法の一つとして近年浸透しつつある。
ただし、施主や利用者、そして設計者がそれぞれにもつその接続の仕方のイメージは、必ずしも合致するわけではない。
本計画は、その歪を調停するのではなく、関係者全員の理想を混ぜ合わせながら、複眼的な価値を見出そうとするものである。
敷地は豊島区上池袋、築30年の二階建事務所ビルを改修した。
大学を退官し新たな活動場所を探していた教員と、社会貢献事業に興味を抱く地元建材卸企業を中心として、まちのキーマンや編集者、起業家などが集まり、本を介したコミュニティスペースをつくることとなった。
元教員の蔵書は様々な価値観に触れる知の媒体であり、地元企業のガラス建材は隔てられた空間を視覚的につなぐ媒体である。
それぞれのメディウム(媒体)としての機能に着目し、ひいては建築自体が〈上池袋のメディウム〉として、人やアクティビティをつなぐ媒体となり、人と建築の関係性を編み直す空間のあり方を模索した。
Program :
Community library
Location :
Toshima, Tokyo
Total floor area :
242.50㎡
Completed :
Jul. 2023
Structural Engineer :
Takashi Manda
Equipment engineer :
Kota Maeda
Constructor :
Kishimoto
CWC Yusuke Matsuoka
MATEX
Katomokuzaikogyo
Yoshiro Ishimori
MAT the WORKS
Photo :
Koichi Torimura
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